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9101Fと量産車の差異
  
 
副都心線との直通運転で改造の進む9000系列。
しかし、試作車のみは8000系をベースとして製造された結果、量産車との仕様の違いが見られます。
今回は量産車との違いを比べてみたいと思います。
川越市駅での9105Fと9101Fの並び。
試作車について
 昭和56年に製造された試作車である9101Fは、8000系をベースにステンレス車体で製造されました。
各種機器に8000系で使用されていた部品などが使用され、各種試験等を繰り返されました。
その後その試験を反映した上で昭和58年から10000系が、昭和62年から量産車が製造されました。
10000系製造の段階で9000系試作車とは仕様が変更された部分もあり、10000系から9000系量産車へ反映された部分も多々あります。
試作車 量産車
車内は8000系最終増備車に準拠し、
床敷物がダークグレーになっています。
また、ドアエンジンが8000系と同様のものを採用しているため、ドア音が8000系と同じ音になっています。
一方量産車は10000系の後期増備車に準拠しており、床敷物がらくだ色になっています。
ドアエンジンも10000系と同様のものが採用されています。
試作車は行先表示機が車端部に設置されています。
また、先頭車山側についてのみ、行先表示機が設置されていません。
量産車は車体中央に設置されています。
パンタグラフの数
試作車についてはM1車にパンタグラフ2基で出場しています。
その後量産車と仕様をあわせる際に片方のパンタグラフが撤去されており、ヒューズボックスが残っているのが特徴です。
こちらは量産車、はじめから片パンタで製造されています。
先頭車のでっぱり
こちらは試作車、車端部2箇所に出っ張りが設置されています。
この出っ張りは10000系にも継承されています。
量産車は出っ張りが無くなり、一線となっています。
これ以降に製造された10030系なども出っ張りは無くこの仕様となっています。
他に量産車改造で行われた点は・・・
・床下機器を変更
・補助送風機(ラインデリア)設置による冷房室外機形状の変更をし、連続した形状に。
・尾灯LED化
・座席幅を拡張し、ドアの場所を若干変更
・電動空気圧縮機の低騒音化

他にも確認できる点が見られたらご紹介します。
というわけで・・・・
こういった仕様の差で副都心線に入れないという9101F、ちょっと可哀想な気もしますが有楽町線には引き続き直通するようなので頑張ってもらいたい限りです。
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