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Series 8000-製造年による変化
  
約20年にわたり製造された8000系は、製造年次によりで細かな変化が見られます。
窓隅の処理方法
昭和40年製造分(8127F、8527F)までは窓の隅がR状になっています。
(JR103系で言えば通称「非ユニットサッシ」というものです)
これ以降に製造された編成はすべて隅が角ばった状態になっています。

△8127F、8527Fまでの編成の隅にRのある窓

△8127F、8527F以降の編成の隅にのない窓
台車形状の変化
8166F、8568FまではFS356台車を使用していますが、
スペースと重量の問題からそれ以降の編成はFS396・FS096(ミンデン)の台車が使用されています。

FS056(T車用)


FS356(M車用)
△8166F、8568Fまでの編成が履いているFS356・FS056台車

FS096(T車用)
FS396(M車用)
△8167F、8569F以降の編成が履いているFS396・FS096台車
扉のガラス押さえ形状の変化
8101F〜81101F
8501F〜8570F
ドアのガラス押さえがステンレス枠になっています。
また、新製当時に黒ゴム押さえだった編成などはステンレス枠に交換されています。
なお、3000系列はこのタイプのドアを採用しています。
81103F〜81120F
8571F〜8580F
81103F、8571F以降の編成はドアのガラスの押さえがHゴムからアルミ枠式に変更されています。
このため外観ではアルミサッシが見えないためすっきりとしたデザインとなりました。
また、5050系や5070系などはこのタイプのドアを採用しています。
・扉の塗装方法変更
8101F〜8166F
8501F〜8568F
昭和49年までに製造された編成のドアは鋼製となっており、車内は塗装仕上げとなっています。

未更新車、更新車とも車内の化粧板と同じ色に塗装されています。
8167F〜81120F
8569F〜8580F
昭和51年以降に製造された編成はドアがステンレス製になり、車内側は無塗装仕上げとなりました。

冷房化
 昭和48年から昭和59年まで、非冷房で登場した8155F、8562Fまでの編成の冷房化工事が行われました。
基本的には西新井工場(津覇車両)で実施されましたが、当時3000系の改造を西新井で行っていたため、工場の要領の都合上から一部編成は尼崎のアルナ工機まで回送され工事を実施した編成もあったようです。

 冷房化の際にパンタグラフの形状変更(下枠交差式)やBLMGの追設、変更や保安ブレーキを搭載するなど、
新製した冷房車と同様の設備まで改造されています。

なお、冷房化に際して取り外されたベンチレータやパンタは5000系列の更新の際に再利用されました。
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