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Series 10000
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車輌について
 10000系は地上用車両として長年製造されてきた8000系の後継車で、9000系試作車ベースで昭和58年から平成元年まで製造されました。
車体は軽量ステンレス製、側面にはコルゲート処理を施してあり、ビートラインの車体が特徴的となっています。
ベースとなった9000系試作車と同様、車体の下に2箇所出っ張りが付いています。
前面は8000系と同様に増併結に対応した中央貫通型で、左右対称のデザインを採用しました。

 制御方式はバーニア式界磁チョッパを採用、ブレーキ方式は回生ブレーキ併用の電気指令方式の空気ブレーキを採用しています。また日光線の勾配に対応して抑速ブレーキも装備しています。
台車に関しては8000系の後期車のものを軽量化したSミンデンを使用しています。

特徴編成としては、本線に所属する11605Fは前面の幕周りが10030系同様黒色になっています。
なお、この10000系列は変電所容量の関係から野田線には入線できないようです。
8連の10連化
平成元年に東上線の輸送量増強のために当時6編成あった8連固定のうち11803Fから11806Fまでの編成にMユニット(モハ15000+サハ16000)を新製した上で組み込み10連化、11003Fから11006Fが誕生しました。
この頃既に10030系が製造されており、車内の床敷物や手すりの形状は10030系のものになり、車体や台車などは10000系と同一のものを使用しています。このため中間の2両のみ仕様が異なります。
連結器
10000系は当初自動連結器を装備していましたものの密着連結器に交換、その後解結の効率化のため自動解結機能付密着連結器を本線では平成6年中に、東上線では平成9年までに全車設置しました。
また、東上線に在籍する10連と8連については他編成との併結が無いため幌が外されているほか、連結器が自動連結器のままとなっています。
扉締切装置
本線の2連固定全車両には扉の締め切りスイッチが連結されています。
これは浅草駅の構造のためで、浅草駅は8連まで入線できるものの、ホームと列車間が空いているため後ろ2両がドア締め切り扱いになります、このため最後尾(下り方)に連結される10000系列の車両はドア扱いのためにドアスイッチが設置されています。
パンタグラフの1基降下
現在10000系列のM車はすべてパンタグラフを2基搭載していますが、下記の編成は母線を引きとおした都合上で上り方の1基パンタグラフを降下して運用されています。
降下しているパンタグラフには黄色い目印が取り付けられています。
車輌概要
使用路線 本線、東上線
配置検修区 南栗橋、森林公園検修区
所属編成数 10連×6編成
8連×2編成
6連×9編成
2連×4編成
製造業社名 アルナ工機、東急車輛、富士重工
制御方式 バーニア式界磁チョッパ
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